こうして見てみると、「ドラゴンクエスト4」は魔王の世界征服が失敗する過程を見事に描き出していると言える。ドラクエ4のラスボス「(デス)ピサロ」は、「ピサロのてさき」やアリーナの武闘大会出場などで伏線的に既に名前を出している。デスピサロはエスタークを寝起きで倒されたことで「魔王の戦力」の見込みが狂う。「人間の戦力」は、アリーナが武術大会に出場することで、勇者たちが精鋭であることを描いている。また間接的ではあるが天空城の勢力が加わる。「双方の目的」は、勇者も魔王も互いに恋人(幼なじみ)を失っているので、これも十分に戦う目的がある。「勇者の存在」は把握しているが、勇者を早期に始末したかと思うと実は影武者で、これも見込みが狂う。「勇者の復活」はお約束だから仕様がないとして、AIシステムの導入は、味方がこれだけワンパターンなら、敵がそうなのも仕方ない、と思わせる。プレイヤーはクリフトのザラキ連発にイラつくだろうが、ピサロだってモンスターの頭の悪さにイラついていたのだろう。そのようにして、世界征服の歯車が少しずつ狂っていく、魔王の悲劇を描き出しているのだ。
— 萌え理論Blog - なぜ魔王は世界征服できないのか? (via katoyuu, yue)
2007-07-23
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